地域にねざす設計舎
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紫竹アイアイハウス
この土地では、建て主である社会福祉法人アイアイハウスが約10年にわたりグループホームを行なわれてきました。これまでの生活の中で毎年楽しんできたお花見や干し柿作りを継続して行なえるよう、敷地内に桜の木と柿の木を残して建物を計画しています。
1階、2階の生活介護室や和室・作業室は、なかまの状況に応じて臨機応変な使用ができるよう、建具等で可変性を持たせた空間としています。北山杉の丸柱や露出した梁により、木の温もりを感じられる建物となりました。
地域の中に溶け込み、なかま一人一人が生活しやすい建物となるようにと考えて計画しました。
物件データ
竣工時期 平成29年3月
工事概要 新築
施設概要 障害者生活介護施設
ショートステイ(2室)
所在地 京都市北区
建て主 社会福祉法人アイアイハウス
1階床面積 215.30㎡
2階床面積 190.58㎡
延べ面積 405.88㎡
構造 木造2階建て
設計担当 蔵田・岡村
施工 人見建設株式会社
※特定非営利活動法人コミュニティの環境とまちづくり
市民共同の一員としての取組みです。
1階生活介護室
北山杉の丸柱や、一部露出した梁が印象的な空間です。
外部のウッドデッキは段差なくアクセスでき、直接出入りすることも可能です。事務室やキッチンに面しており、なかまの見守りや職員間の連携が取りやすい部屋となっています。
1階生活介護士
和室やキッチンと隣接し、身近な距離に必要な部屋が配置されています。
1階和室
生活介護室とは床が30cm程上っており、腰かけ易くなっています。ストレッチに使用したり、扉を閉めて昼寝や休憩も行います。
2階作業室
作業グループごとに使用する際は、小さな部屋に分けることもできます。システムキッチンは仲間の使用も考えた大きさとしました。
ショートステイ
日中は静養室や相談室としても使用します。
1階の小屋裏を利用した収納を設けました。
多機能トイレ
トイレはベッドのあるトイレ・洋便器・多機能便器・小便器と様々なタイプを用意しました。ベッドのあるトイレには、温・涼風機を設けています。