不審菴見学会
先日、事務所内学習会の一環として表千家不審菴の見学に行きました。
小川通りに面した門をくぐり内玄関から中に入ると、自然光のみで照らされた空間、手入れのされた美しい庭、ピンと張りつめた空気に自然と背筋が伸びました。
茶道を習ったことはないのですが、事前に数寄屋建築についての勉強会を何度か開催していたので、ひとつひとつの茶室内の配置等をじっくりと考えながら見学することができました。
個人的には、最近、銘木について話を聞く機会があったので、床柱や床框、天井の仕上げについて興味深く見学しました。
残月亭は二畳の上段床となっているのですが、天井が2枚の大きな中杢板からなっているのが印象的でした。
不審菴は過去に2度の火災に見舞われているのですが、お弟子さんのお話では、2枚のうち1枚は前回の火災時に持ち出して逃げたものだということです。
とっさの判断で天井板を持ち出すとは・・・。
今回の見学を皮切りに、いろいろと茶室見学をして回ろうと思います。